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国債は安全資産ではない(安全に見えるのはイリュージョンだ(松井証券松井道夫)雑誌ZAITEN 2011年.2月号 [厳しい現実]

国債を安全資産と思うことはイリュージョンだ(松井証券松井道夫)雑誌ZAITEN 2011年.2月号

松井証券は敗戦で国債を含む大きな資産を失った。従ってハイリスクの国債は扱っていない。
個人資産は1400兆円といわれているが、殆どは預貯金であり、デフレ下では現金は最も有効な金融資産で、個人は賢いといえる。

国民は預貯金を安全資産運用と思っているが、間接的に銀行が国債を買っている事は自覚していない。
国債を買い支えているのは海外投資家ではなく国内の金融機関だ。対GNP比が高いにもかかわらず安定しているのはそのためだ。

国の借金が個人の金融資産を超えれば世の中は一変する。国債が供給過剰になれば金利は上昇し価格が下がるのは当たり前だ。

金融機関が国債を買い続けると国債は暴落しないが、何かのきっかけでデフレから脱却する場面が2,3年内に起きると私(松井社長)は思っている。
バラまきを国債でなく税で補おうとすれば大手企業は海外に逃げていくだろう。(海外の実効税率は低い)
国民は政権交代が無残な無責任政治であることに気づいてきている。

国債価格がゆっくり下落するならばいいが、ギリィシャやアイルランドを見れば明らかだ。

そうならないためには抜本的税政改革と抜本的歳出改革をしなければならない。

これほど税金を払っていない国もないし、消費税も低すぎる。
税収を増やすには消費税しかないと思う。5%、10%も焼け石に水というが。
間接税は逆累進性には配慮がいる。
無駄は目を覆いたくなるほどあふれている。何で国家予算が90兆円か考える必要がある。

国民は政府の無策にうんざりしている。国債の暴落は5年も10年も先ではないだろう。

国債暴落の次にあるのは財政破綻であるのは明らかだ。
政府の失敗はハイパーインフレを起こす、貨幣価値が下がり借金は帳消しになる。

社会主義は国家が責任取る、自由主義は個人が責任取る、日本は資本主義を標榜した社会主義で国家社会主義だが、国は責任を取らない。

国民が国債を買わなくなったら海外投資家に買ってもらうしかない。
買ってもらうには高い金利を負担することになる。
1%金利が上がると残高1000兆円として利払い増加は10兆円になる、税収が40兆しかない現状で消費税5%分(1%が2兆円として)丸々国債の利払いに吹っ飛ぶ。

デフレから脱却しなければならないがインフレも困る。現政権はジレンマの中で先送りをしている。

市場の反乱はいづれ起きる、一番苦しむのは低所得層や年金受給者だろう。

日本人の持つ高いポテンシャルに期待したい。
トンネルに入って古いシステムを壊さなければならない。

禅に「座忘」という言葉がある。新しいものは古いものを捨てた余白に生まれるものだという意味だ。

まづ捨てる事から始める。創るのはその後だ。
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