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2030年のニッポン(1)(リアルなシミュレーションと対策(週刊朝日20110311まとめ)) [未来予測]

2030年のニッポン(1)(リアルなシミュレーションと対策(週刊朝日20110311まとめ))

2030年のニッポンの予測です。週刊朝日の記事から要点をまとめました。
今から20年後、あなたや家族はは何歳ですか。日本人の3人に一人は65歳以上になり、
生産年齢人口は東京都の人口が丸ごと減る見通しです。
年金も雇用も今のままではいられません。
リアルなシミュレーションとサバイバル術の提案です。

2030年のある日、元大手電器会社部長のS氏(70歳)、静かな老後を夢見ていたが、朝から妻とけんかになった。妻はアルバイトでs氏は何もしていない。年金開始が70歳になって定年後も働かないと厳しい時代になった。70歳で働くのは当たり前の時代だと妻に言われた。
s氏のアルバイトは駐輪場の管理人くらいしかないし、競争率が高くて簡単ではない。
頭を下げるのに抵抗もある。
結局、65-80歳までに貯金を1000万円取り崩した。

駅前も商店街が消えて、駐車場と交番だけでお年寄りがおしゃべりしている。消費税は10から20%になろうとしている。
年金は支給開始年齢引き上げで、20年前と同じ月23万円を維持しているが医療費などの高騰でぎりぎりだ。

国立社会保障人口問題研究所の推計によると
2030年の日本の問題は(グラフ参照)
① 65歳以上の老年人口の急増と
② 15歳から64歳までの生産年齢人口の減少にある。

2010年の総人口は1億2700万人だが
20年後
2030年には1億1500万人
1200万人減少する。

生産年齢人口だけ見ると
2010年(約8100万人)がーーーーーーー2030年(約6700万人)
1400万人減少する。――総人口よりはるかに大きく減少する

老年人口は
約2900万人からーーー3700万人に700万人増える
生産年齢が人口の6割きり老年人口が3割超えるのは日本で始めてだ。
戦時下でも生産年齢人口は6割弱だが老年人口は5%であった。
このままでは
現役世代の負担で老齢世代を支える社会保険制度は崩壊の危機に直面する。

社会保障を全額消費税でやるとーーーー15%から20%にしないとだめ
(消費人口が減るのでそれでも税収が増えない可能性があります。)明大加藤教授
どうすればいいのか?
① 年金支給額を減らす   か
② 現役世代の負担を増やす
どちらも国民の反発が大きい。
⇒結局 「支給年齢の引き上げしかない」

支給開始年齢を65歳から67歳にすると平均寿命までの支給額は1割削減される。

2030年には100歳以上は27.3万人(2010年の5倍)にふくらむ。=鳥取県の人口の半分
「老後は余生ではなく、第二の人生に位置づけられる。」

S氏が100歳になる母親を老人ホームに見舞って帰ると、自動車メーカーに勤める息子が都心から来ていた。
「シンガポールに本社が移転するようで、大変だ、ついていけないとこぼした」

輸出産業は好調で、貿易黒字も続いている。
国内の生産年齢人口減にあわせて、国内の採用を減らし、海外での採用を増やしている。
大学全入で学生の質が落ちている。
外国人労働者が増えて、トラブルも増えている。

高齢者は施設がいっぱいでどこにも入れずに自宅で過ごすしかなくなる。
消費の主体である子育て世代の減少で国内市場が縮小する。
モノが売れなくなり、値下げ競争激化し、賃金低下招く。所得も貯蓄も減少し不動産価格も下落する。
負の連鎖により日本経済の縮小が進む。(デフレの正体より)

商店街は今駅前ごとにありますが、2030年には快速が止まる駅だけになるでしょう。
在宅高齢者向けのインターネット利用し衣食住を宅配サービスするのが激増するでしょう。
2030年には老年人口が700万人増える。3割が特別老人ホーム希望しても210万人と現在(40万人入居、同数待機)の5倍になる。施設に入居は不可能になるだろう。特に関西圏は疲弊激しい。

収入が減った子育て世代は共働きが当たり前、持ち家は夢の夢。 共働きの親に代わって孫の面倒見る「育ジイ」「育バア」が急増する。 実家の近隣に住む若い世代が増え、老齢世代のスネをかじらないと生活が成り立たなくなる。

自動車や鉄鋼などの工業の時代は日本は卒業したのではないか。2030年ごろは医療や化粧品、和食、伝統工芸などのサービスや軽工業の時代になる。エルメスやフェラーリで稼ぐフランスやイタリアのように。

日本人は本来モノを大量に消費するのではなく、大切に使いこなす生活をしてきた。 江戸時代には細部にこだわる「江戸文化」がうまれた、たとえば「着こなし」、高価なものをきることでは無く、着こなすわざに価値をおいていた。 消費の仕方を工夫し、そこに新しい価値観を生み出し、生活に味わいと深みをあたえる。このような方向を日本は目指すべき。

定年後の仕事については、がつがつ働くのではなく、気軽に、楽しみながら年金の不足分を稼ぐくらいでよいのではないか。

これからは50代からの人生設計を考える必要がある。2030年の現実は既に始まっているだ。

楽しい未来への7つの処方箋に続く。

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