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出会うこころー岡部伊都子を読んで [豊かさとは、幸福とはなにか]

「出会うこころ」を読んでー岡部伊都子
120415
はじめて岡部伊都子の本を読んだ。
出会うというと人と出会うのが普通だろうが、ここには景色に出会う、本に出会う、歴史的な人に書物などで出会う、美しい雲に出会う。いろいろな出会いを紹介している。
豊かな出会いは本当の豊かさをもたらす。
いろいろな出会いを持つには、こちらの心に余裕がないとチャンスが得られないようだ。

マザーテレサ讃歌
何日も食べていないヒンズー教の家族にコメを少し持っていくと、その家の母親は半分を隣のイスラム教の家に持って行ったそうだ。あなたの家族は10人もいて隣人にあげるほどないでしょうと言うと、母親はあの人たちもずーと食べていないのですと答えたそうです。
「プア イズ ビューティフル」
貧しくて飢えて病み「いなくていいもの」とされる存在から素晴らしい魂があふれ、喜びに恵まれるとマザーは言った。
宗教民族を越えて愛せない世界の方が貧しいのではないか。

あとがき
「しあわせとは、どういうことですか」
若くて健康なキャリアウーマンに尋ねられた。幸せのただなかにいると思われる方が「昔はお掃除や台所もみんな悟りへの道だったのですね。今は何でも楽ですが何か大切なものを見失っているような気がする」といった。
物はいっぱいあるけれど「本当のもの」を知らない寂しさが語調に見られた。
失ってはならなかった人類や生命体の宝が、宇宙自然現象からも世界各地からもどんどん消えてゆく寂しさをどう止めていけるのかが著者の喘ぎであるという。

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