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縄文人の平均寿命は14歳 [高齢者データ]

縄文人の平均寿命は14歳
「たけしの万物創世記」番組制作スタッフ編、幻冬舎、1998、P43
 人の寿命は、時代が進むごとに延びてきました。
 縄文時代、日本人の平均寿命は推定で一四・六歳。病気、事故、飢えなどで、幼児のうちに命を落とすものが多かったのです。もちろん、一方では少数ながら長命な者もいました。現代科学が割り出した一二○歳という命は、このころから現在まで変わっていないのです。
 江戸時代になると、平均寿命は二0・三歳。社会構造がピラミッド型になるにつれて、裕福な者の中に長命な者が増えました。たとえば徳川の一五代の将軍の平均寿命は五0・四六歳と、庶民よりはるかに長かったのです。
 大正時代の平均寿命は、男性四二・0六歳、女性四三・二0歳。終戦直後の一九四七(昭和22)年は、男性五0・0六歳、女性五三・九六歳。そして現在の日本は、男性七七・0一歳、女性八三・五九歳という、世界一の長寿国になりました。長い年月を経て、人類は野生の世界ではありえない「老化」という時問を獲得したのです。
平均寿命の推移  縄文時代 江戸時代 大正時代 終戦直後1947 現在1996 男 14.6   20.3   42.06   50.06     77.01 女 14.6   20.3   43.20   53.96     83.59 完本「食からみた日本史」高木和男、芽ばえ社にも詳細データあり。P37
寿命
 縄文人の寿命については小林和正氏が出土した骨から年齢の推定を行っている。小林氏によれば、15歳時の推定余命は男女とも16年余であった。測定された骨は、縄文前期から後期にわたる男子133体、女子102体であった。また山内清男氏も縄文人の寿命についてほとんど同様の推定を下している。
 以上のことでわかるように、縄文人の寿命は短いものであった。成人に達した者でも40歳に達し得た者は少なかったのである。
 ともかくも縄文人は、次第に自らの文化水準を向土させ、人口を増やしながら本州、四国、九州の3島に広く分布していった。しかし東北地方だけはしばらくの間、アイヌの勢力下にあったと考えられる。
 氷河期が終って、今から約1万年前をピークとする海進(気候温暖のため海水の量が増加して、海水面は上昇し最盛期には今の水準よリ10-20mは高かったといわれる)の時代になって大陸から孤立した縄文人とアイヌは、大陸からの大量の民族の移動に脅かされることもなく平和に暮していたのてある。この点が大陸の民族と大いに違うところである。大陸では洋の東西を問わず民族の大移動に脅がされ、各民族の興亡が続いていた。ギリシャやローマ、北欧の歴史がそうであり、中国の歴史がまたそうであった。こうした中で島国日本のみは長く安泰であった。
11)小林和正著「出土人骨による日本縄文時代人の寿命の推定」『人口問題研究』No102(4)1967年刊
12)山内清男著『石器時代人の寿命』ミネルヴァ書房1966年刊

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