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フィンランドと日本、豊かさ比べ [豊かさとは、幸福とはなにか]

フィンランドと日本、豊かさ比べ
(靴家幸子著「本当のフィンランド」より(20110830blog)

5年間フィンランドに住んだ経験のある、靴家さんの著作から、豊かさとは何か考えてみる。
米国型資本主義で何でもありの物的にはないものがない暮らしのできる日本と高い税金と高福祉社会の国では生活観、豊かさも大きく違う。
ヘルシンキでもデパートでも物は少なくて、地味なものばかりで、ショッピングは全く楽しくないそうだ。
スーパーの買い物も、野菜や果物は自分で袋につめて量り売りが多い。慣れないとめんどうで仕方がないようだ。町も薄暗く夕方も早くしまってしまう。

商品パッケージも直ぐ壊れるものが多くて、安心できない。(日本では過剰包装といわれるくらいしっかりしているのが常識なのに)
暗くて寒くて長い冬も閉口するようだ。
半年くらい冬の暮らし、半年白夜も含めて、夏の暮らし、
私もスエーデンの夏を体験したことがあるが、みんな裸になって、お弁当持って一日日向ぼっこしながらおしゃべりして幸せそうに見えました。

ゲームセンタなどはないので、子供は健康に育ちやすい。
肉は霜降りは最低の品質といわれ健康に悪いとあまり食べないようだ。

休暇が4週間以上の夏休みが普通なのは豊かさの象徴だ。
子供たちは宿題のない夏休みを過ごす。自然の中で思い切り遊ばせる。良い人間性が育つ。

衣食にこだわらないお国柄でも家にはすごくこだわる。
森の中の湖水の近くに別荘を持つのが当たり前で、テレビも携帯も持たずに、すべて、自給自足に近い生活を有り余る時間を使って楽しむのが彼らの贅沢だ。

無駄なものを買わずに、余った時間でじっくり暮らすのが、北欧の豊かさ。
日本では、ピアノや自動車や塾に行かせるために、母親もバイトで忙しく働き、子供と話す時間もないのが現実。

無駄なもの贅沢なものに振り回される生活から、質素であるが、ゆとりのあるゆっくりした暮らしが日本でも求められてきているのではないでしょうか。

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