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「貧乏暇ありの暮らしのすすめ」 だれでもハッピーになれるぞ! [豊かさとは、幸福とはなにか]

「貧乏暇ありの暮らしのすすめ」 120301
文明に振り回されない、文明の奴隷にならないこと

数十年前海外でビジネスをしていた時に聞いた話です。
南太平洋のサンゴ礁に囲まれた美しい、小さな島の住民はみんな、お金は持っていなかったが、みんな平等で、争いもなく仲良くハッピーに暮らしていた。誰も自分が貧乏と思っていなかった。買うものがないものだから、お金は必要なかったし、だいたい、貧乏という言葉がなかった。英語で「もったいない」という言葉がないのと同じだ。

ある時、米軍が基地を作って、アメリカ人が移住してきた。
テレビや自動車、きれいな着物、おいしい食べ物も一緒に入ってきた。近代文明が同時に入ってきたということだ。

それまでは、島にあるもので充分満足し、豊かな気分で浦島太郎のように、暮らしてた人たちが、パンドラの箱を開けてしまった。

みんながテレビや自動車をほしがり、きれいな着物をほしがるようになった。
ほとんど何も仕事しなくて、海にいる魚を食べるだけ採り、1年中実る庭のバナナを食べて、のんびり暮らせて行けたのに、テレビや自動車を買うために朝から米軍基地で働くようになった。

仕事の内容や、たくさん働く人、能力差などで金持ちと貧乏人が生まれ、報酬の高い仕事を求めて、人々は競って、いろいろ争いごとも起きるようになった。

シリコンバレーの成功者にある人が質問した。
そんなに夜も寝ないで仕事して、使い切れないほどのお金を稼いでどうするのですかと。
「将来、南の島でのんびり、夕景を見ながら暮らしたい」と答えたという。
この成功者は人生の貴重な時間ををお金に換えたといえます。

昔から「貧乏暇なし」といいます。
「金持ち暇なし」とも言われます。

平均寿命も延びてこれからは「貧乏暇あり」の暮らしが日本の理想ではないかと、評論家の誰かが言っていました。
江戸時代みんな自動車もテレビもありませんでした。庶民は宵越しの金は持たずに生活を楽しんでいました。
歌舞伎や浮世絵など世界に誇る文化も生まれました。石油や機械も使わずに持続可能なエコ社会でした。

これらを参考にして、文明の奴隷にならずに南の島の暮らしや江戸時代の暮らしを取り込めば、だれでもパッピーになれる。

これからは金持ちよりも暇もち(時間もち)の方が尊敬される時代だ。
定年後の多くの人はその点では有資格者です。使い切れないほど、有り余る時間を持っています。(10万時間以上)
シリコンバレーの成功者以上に時間については豊かだといえます。
いつまでも高度成長時代の再来を夢見ないで、今で充分豊かであり、満足できる。これ以上のぜいたくを求めずに、幸せな暮らしとは何か、じっくり考える時が来ています。


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