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今後の景気展望と日本経済ー竹中平蔵講演「経済は復活する、やり方しだいだ」(竹中平蔵日経IR2010講演より) [厳しい現実]

今後の景気展望と日本経済ー竹中平蔵「経済は復活する、やり方しだいだ」(竹中平蔵日経IR2010講演より)20100904日経IR2010講演会・」ビックサイトより

財務省のトップが最近人事変更で挨拶に来た。1年で4人の財務大臣に仕えたと言う。
総理や大臣がころころ変わる国は世界にどこにもない。これでも何とかなってしまうのが日本の底力からでしょうか。
ダボス会議など参考に世界の動きを解説する。
課題としてはデフレ対策、成長戦略、法人税、消費税などがある。
世界経済の回復は大きく分けると3種類ある。
L字回復型
U字回復型
V字回復型
欧米はU字型、中国はV字型と言えよう。
日本はU字とL字型の中間でありL字型に近いように見える。
欧州についてはギリシャ問題よりもスペインが危ない。ギリシャはEUのGDPの3%だが、スペインは13%を占める。ドイツがギリシャを支援したのはドイツ銀行を救うためにやったといわれている。ギリシャの国債はドイツとフランスが大量に買っている。
米国は確かに住宅などバランスシートが悪いところもあるが、サマーズも言っているように、2番底がくる可能性は3割くらいでそんなに心配しなくてもよさそうだ。
中国は10%成長が8%成長に鈍ってきている。
今後世界経済全体が低迷していくだろう。元のレートもあがるだろう。

今一番心配なのは円高により、多くの企業が海外に出ざるを得ない状況に追い込まれていることだ。
よく日本の企業は生き抜いている、経営者は大変がんばって折られるし、又日本の企業はそれだけ強いとも言える。

5月31日の日経新聞の一面に大変重要な記事が載っていた。
「工場の海外移転で過去1年で35兆円の仕事が海外に流出した、そして96万人の雇用が失われた」
それにより大空洞化が起きるのが恐ろしい。
今、大空洞化が現在進んでいると言う認識が重要だ。

今回の民主党の党首選挙はいわば、ワースト対ワーストの対決で、二人とも経済を語っていない。
なぜ株価があがらないのか
経済の基本に戻るべきで「バックツーザベーシック」
株価が下がっているのは日本の将来に期待が持てなくなっているからで
EXPECTATIONを高めれば株は上がる。
現に、郵政民営化で株式は45%あがった。
リーダーがしっかり中長期の国家戦略、進むべき道と、枠組みを決めて実行すれ、株価は直ぐに上がる。

なぜ円高になるのか
デフレにより物価、物の価値が下がっていくので、実質金利が高くなってしまう。デフレ対策が重要だ。
今の財務大臣も情けない限りだ、いつも、円高を慎重に見守っていくと言うコメントばかりで、経済が全くわかっていない。
対策としては
①補正予算10兆円くらい出す、同時に物価目標をだして、デフレを抑える
②法人税を下げる、今の40%をアジア並みの20%まで思い切って下げる。
そうすれば、企業は海外にいかなくなり、景気も良くなり結果として雇用も増える。
③規制緩和ー民主もさんざ文句をつけていたが、最近規制緩和が必要と言い出した。

今中国と日本はGDPがほぼ同じだが、7-8年後には中国は日本の倍になる。 日本はこのままでは低福祉、重税国家になる。

6月22日の内閣府の発表は衝撃的だった。(5p表1) あと10年でプライマリーバランスをゼロにするには、サービスを現状のままで消費税は10%上げなければ国家財政はやっていけない。すなわち消費税15%でも借金は減らないということだ。

2015年には団塊の世代が年金受給が始まる。
2025年には団塊世代が後期高齢者になる。とんでもない状況が起きる可能性がある。

2003年から2007年郵政改革などで22兆円税収が増えている。(過去の小泉・竹中時代のデータも記載)

日本の改革にはサッチャーやミッテランの事例を参考にすると良い。
「金持ちを貧乏にしたからと言って貧乏な人が金持ちになるわけではない」サッチャー
ミッテランは社会主義的政策からグローバルな政策へ思い切った変更で成功した。









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