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日本財政破綻物語(シミュレーション20xx年ー雑誌ZAITEN2月号2011より) [厳しい現実]

日本財政破綻物語(シミュレーション20xx年ー雑誌ZAITEN2月号2011より)
20110108

これは雑誌ZAITEN2月号2011より抜粋した財政破綻したらどんな生活になるのかを描いた物語である。

(1)金利上昇、デフレ脱却が住宅ローン破産を呼ぶ
3800円のカフェモカを手にごみのあふれる丸の内を歩くサラリーマンA氏、年金では生活ができない老親を抱え、外資に買収されたオフィス街をあるく。駅前では年金全共闘や公務員の賃下げ反対のストなどが行われている。
3年ほど前になんとなく国債価格が下落し金利が上がり始めた。何がおきているのかわからなかった。
経済学者の中にはデフレからの脱却と好評価するものもいたほどだ。

それからガソリンと野菜があがり始めた。原油価格の上昇と冷夏のためといっていたが、そのうちすべての物価が上がり始めた。
それでも国民は落ち着いていた、物価の上昇がゆっくりであったからだ。経済評論家たちは日本経済復活に必要なマイルドなインフレが起きていると解説した。
預金金利が5%に上がって高齢者は喜んでいるのがテレビで放送された。
円が120円まで下落してソニーや豊田など輸出系会社は最高益を上げた。

そして住宅ローンの破綻が始まった。
ローン金利は10%まで上がり変動金利でマイホームを買っていた人たちは毎月の返済額は倍になった。ローンを払えない契約者の物件は競売にかけられ大量の競売物件が市場にあふれ都市部の地価は暴落した。

日本の銀行は国債の暴落で莫大な含み損を抱えさらに担保の不動産まで下落し、実質債務超過状態になった。
日本政府は銀行の連鎖倒産を防ぐため金融危機特別法を可決させ時価会計をやめ簿価会計を許した・

これは実質日本政府が経済破綻を認めたと受け取られ、海外投資家が日本株と円を投売りにし、日経平均は6000円まで暴落し円は1ドル200円の大台を超えた。

政府は銀行救済のため大規模な資本注入を行い大半の銀行は国有化される事態になった。

生活必需品や食料品は暴騰し店頭からモノが消えた。
日本社会はパニックになった。

(2)ハイパーインフレが富裕層の顔ぶれを一転させた
東京駅前はサムソンやタタ、ハイアールなどの名称にかわっている。金融危機前の丸ビルなどの名称は無い。
殆どのビルが外資に買収されている。
A氏は30過ぎまで大手電機メーカーにいた。会社にしがみついていれば定年まで食いつなげると思っていたが、ハイパーインフレはすべてを変えてしまった。

最初に年金生活者が家を失って路上生活を始めた。日比谷公園では炊き出しが行われた。あちこちの公園はダンボールハウスで埋まった。

ついで公務員のストが始まった。失業率は30%に及んだ。公務員は給与据え置きで実質半減した。
消費税は25%になり年金受給は70歳からになった。医療介護サービスは自己負担50%となり、歯科は保険から外れた。
円高と地価暴落で外国人投資家は銀座の土地が買っての5分の1で買えるようになった。
日本人の中にも外貨資産を持っていた投資家は1ドル100円が300円になるとき、レバレジなど利用して億万長者になるものも多くいた。

海外移住組みもが外貨資産を円に戻して新富裕層になるものも多かった。
昼飯は2万円のビジネスランチでビールは5000円ないなった。

A氏は週末は家族の待つ南アルプスへ戻る。
A氏の実家も妻の実家も年金では生活ができなくなって田舎に安い物件を買って家族は住んでいるのだ。

新宿の夜景はハングルや中国語のネオンがあふれている。

こんなことにならないように政治家もしっかりお願いしたい。



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コメント 1

半蔵

この話をドラマ化してみんなにわかりやすく伝えてもらいたいと思いました。
この国の未来にみんなで危機感を持てば、少しずつ変わっていくのではと思ってます。
自分でも何かしたいです。

by 半蔵 (2011-07-07 23:40) 

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